国立国会図書館の採用試験勉強法などのメモ書き

先日国会図書館の職員採用試験の筆記試験までを受けてきたので、私がしてきた勉強法などをまとめておこうと思います。ただし、まだ結果は出ていませんので、この方法でいけば受かるよ!というおすすめ勉強法とは言えません。なので、公務員試験の中でも対策方法があまり明らかになっていない国立国会図書館の採用試験の受験記として読んで頂ければ幸いです。

ちなみに私は民間企業を3月頃から受けつつ、国会図書館を受けるタイプの民間と国会図書館のみの併願だったので、民間企業も受けつつ受験してみたい人の参考にもなるかと。

試験概要について

まずは国会図書館の試験概要についてですが、おおむねここに書いてあります。

採用情報|国立国会図書館―National Diet Library

一次試験は国会図書館独自で行う教養試験、二次試験は独自の専門科目試験と英語試験、性格検査、小論文(総合職受験者のみ)があります。総合職と一般職の区別はありますが、そこまで業務内容は大差ないようです。出世のスピードは少し異なる模様。このあたりの話は夏か秋にやってる国会図書館の説明会などで職員の方に聞いてみると、お話が聞けます。

一次試験について

一次試験の勉強をあげていきます。2016年7月頃に参考書を買い集め、勉強開始。以下は買った本の一覧です。赤本以外は古本(メルカリ)でそろえました。圧倒的安さ。

  • 国家一般職(大卒程度)の赤本
  • スーパー過去問数的推理
  • スーパー過去問判断推理
  • 畑中敦子の資料解釈ザ・ベスト改訂版
  • スーパー過去問社会科学
  • スーパー過去問人文科学
  • クイックマスター自然科学1
  • クイックマスター自然科学2
  • 岡野の化学をはじめからていねいに
  • 公務員試験速攻の時事

私の行った勉強は以下の通りです。戦略としては、人文・社会科学の知識分野で落とさないようにすること、物理を捨てること、演習を徹底する事を軸としています。

  1. 赤本を1周。
  2.  数的、判断推理を1周。社会科学を1周。資料解釈を1周。
  3. 岡野の化学を1周。わからないところは理系の友人に聞きました。
  4. クイマス自然科学1、2を1周ずつ。
  5. 人文科学を1周。数的・判断推理の2周目(チェックのみ)。
  6. 社会科学の2周目。赤本2周目。
  7. 社会科学の3周目(チェックのみ)。
  8. クイマス自然科学1、2の2周目(チェックのみ)、人文科学の2周目(チェックのみ)
  9. 公務員速攻の時事は暇な時に読む程度。あとはニュースを見る。

知識分野については、自分のできるところできないところを見極めることが大切です。難易度はセンター試験程度なので、どの科目を捨てどの科目は完璧にするかを考えましょう。また社会科学は(私の時の試験ではあまり知識的なものは問われなかった気がしますが)、きちんと知識を詰め込み、ニュースなども見ておくことが大事です。

またネットを見ていると、「国家総合職レベルの勉強をしないと無理」とかいう声もありますが、国家一般職の過去問で十分対策可能です。 

 

二次試験について

国会図書館の二次試験は過去問も公開されているものの、なかなか勉強が難しいと思います。そこで、二次試験の専門試験と英語試験それぞれ勉強法を紹介します。

専門試験

私は社会学を選択したので、社会学の勉強についてしか語ることはできませんが、他科目でも応用は可能かと。

 

やったことは以下の通りです。

スー過去シリーズは基礎知識や流れを一通り理解するのに便利です。概念やタームは「社会学小事典」「社会学中事典」など参考図書を用いて調べましょう。

院試問題を手に入れるおすすめは

京大社会学研究室 

大学院過去問 | 京都大学 大学院文学研究科・文学部 社会学教室SOCIO

北海道大学文学研究科

修士課程・一般入試 試験問題 | 入試情報 | 北海道大学 大学院文学研究科・文学部

慶応義塾大学大学院

過去問題閲覧方法(三田キャンパス):慶應義塾大学大学院入学案内サイト

早稲田大学社会科学研究科

2017年度 社会科学研究科修士課程 入試問題 – 早稲田大学 入学センター

などなど。一部大学院は過去問を販売していたり、教務に行かないと手に入らないこともありますが、このあたりを勉強していくとある程度の基礎知識がつきます。

勉強していると、心理学や言語学、世界史、哲学などもかなり関わってくることもあり、勉強の幅はかなり広くなります。早めにはじめておく方が無難。

 

英語試験

やったことはあまりないのですが、以下の通りです。

  • NY timesやThe Guardianの気になる記事を1日1こ読む(特に文化、科学、医療、ライフスタイル面。経済、政治の話題はあまり過去問には出ていません)
  • ターゲット1900を何周か

しかし、正直思ったほどの難易度ではなく、上記新聞記事が読める程度であれば問題ありません。ただ和訳で細かい語彙が聞かれることもあるので、いくつか単語帳でボキャビルするのはありかもしれません。

 

こんなかんじでしょうか。受けてから思ったこととしては、

  • 二次試験の勉強をはやくからしておくべきだった(民間就活を早めに終えたとえはいえ、6月頭から始めたのでだいぶ無理がありました)
  • 民間との併願は辛いのでおすすめしませんが、早くからの対策で受験は可能ではある(民間を早く終えられないと一番辛い時期に試験がかぶる)
  • 国家公務員の試験を受ける人は法学、経済学なども選べるので日程さえうまくいけばなかなか良いのでは
  • 英語は早くからやっておくべき。TOEICなどを利用して半年前から英語に慣れましょう
  • 数的や推理は民間就活のSPIや玉手箱をやってると少し解くのが楽になります

 

受験される方は頑張ってください。

以上勉強メモでした〜